口臭の中でも特に酷い口臭になりやすいのは
鼻や喉に問題があるケースです。

鼻ですと、慢性鼻炎や副鼻腔炎(蓄膿症)、喉も扁桃炎、鼻咽腔炎
等、口臭と結び付く要因は様々あります。

何かしらの自覚症状があったりして
鼻や喉に問題があるのではないかと思い当った人が
とりあえず受診するのは耳鼻科、もしくは耳鼻咽喉科だと思います。

それでは、耳鼻科や耳鼻咽喉科に通えば、これらの口臭は
解消されるのでしょうか?

残念ながら、ほとんどのケースでは解消されません。

まず、一番の前提として、耳鼻科では急性の疾患には対応出来ますが
慢性的な疾患には上手く対応出来ません。

急性の疾患というのは例えば、風邪であったり、何かしらの要因によって
喉や鼻に問題が起きているケースです。

この急性期には大抵、患部に大きな熱を持ったり、腫れや膿が出ていたりしています。

耳鼻科では急性の疾患には抗生物質や消炎薬、去痰薬で対応し、
これは急性的な疾患には大変効果があります。

抗生物質は細菌を駆逐する役割を果たしてくれるため、
鼻や喉の悪い菌が一掃されて口臭も改善します。

風邪を引いた時には口臭があまり無いのですが、というご相談を受けることがありますが、
これは抗生物質を処方されてその薬が細菌を抑止して口臭が一時的に発生していないため、
と考えられます。

もちろん、単純に鼻が詰まって臭いが分からなくなっているという可能性も
否定は出来ませんが。

いずれにしても、急性の疾患には大変効果のある抗生物質ですが、
慢性的な疾患になると話が変わってきます。

慢性的な疾患は風邪等の際に鼻や喉等の患部に炎症を起こして、
それが治りきらない間にぶり返し等を繰り返すことによって、慢性化していくことが
多いです。

口臭と大きく関わってくるであろうこの慢性的な疾患、
つまり慢性鼻炎や慢性扁桃炎、蓄膿等では、基本的な耳鼻科の対処法が
通用しません。

基本的には鼻の治療の場合には医院ではネブライザーという抗生物質の入った
洗浄液で鼻を洗浄して、低用量の抗生物質を長期間(3カ月~)投与する、
という治療を行います。

この間も、通院してのネブライザーでの洗浄があります。
これでも治療が出来なかった場合にはお手上げ状態となり
実質的には見放されてしまうのです。

もしくは、低用量の抗生物質をさらに処方してもらう、
くらいしか策がありません。

しかし、抗生物質というものは本来、人間に必要な菌すらも
殺してしまう可能性があります。

副作用もあります。

また、悪い菌は生き残りために耐性を付けやすいので、
初めは効果があった抗生物質も時間が経過すれば効果が無くなってしまう、

ということも非常に多いのです。

○○抗生物質を処方されて始めのうちは口臭が無くなったけれど
そのうち、元に戻ってしまったというケースでは菌が耐性がつけたため、

と考えることが出来ます。

これらを総合しますと、残念なことに口臭を改善させるということを主目的にして
耳鼻科に通うことはあまり意味が無い、という結論に至ります。