前回は口臭改善のために耳鼻科に通った場合、
口臭が改善するかについてお話致しました。

耳鼻科では、慢性化している鼻炎や副鼻腔炎の対処法は
抗生物質を長期間投与することになりますが、
鼻炎や蓄膿症の細菌は抗生物質に抗体を発揮して抗生物質が効かなくなってしまうのです。

耳鼻科では抗生物質による治療がメインですから、抗生物質が効かなくなってしまった時点で
対処のしようが無くなってしまうというお話でした。

 

さて、このケースは耳鼻科で鼻や喉の症状を認識できているケースです。
しかし、鼻や喉を起因する口臭に悩んでいる人の多くは
耳鼻科でも全く相手にしてもらえないケースがほとんどです。

それは、そもそも疾患を認識してもらうことが出来ないからです。

慢性鼻炎や軽い副鼻腔炎(蓄膿症)の場合、
鼻づまり、鼻水が大量に出る、膿が溜まる等の問題が無いことも多いです。

 

朝、鼻水が多少出たり、たまに鼻づまりが起こる程度のもので、
これは健康な人でも起こり得る程度のものですから、普通では気付きません。

また、鼻咽腔炎や慢性扁桃炎も自覚症状というものはほとんどなく
疾患に気付くことは無いことが多いです。

しかし、口臭をとても気にしている人は自分の口臭原因が何なのかを探し求めていますから、
もしかしたら鼻や喉に問題があるのかもしれない、と思い当るケースも多いのです。

これは風邪をひいた際に抗生物質を服用した際には口臭が軽減する等、
何かしらのきっかけがあって気付くこともあります。

いずれにしても、鼻や喉に問題があると思い至って耳鼻科を受診するのですが、
大抵は問題なし、と診察されてしまいます。

 

これは口臭の度合いと喉や鼻の疾患の度合いが必ず比例する訳ではなく,
西洋医学的には鼻、喉には問題なしと判断されるケースが非常に多いためです。

つまり、○○患部に目視可能なほどの炎症であったり、鼻腔に膿が溜まっていたり等の顕著な問題が見当たらない場合には医者としては問題なしと診察せざるをえない、のです。

 

ここで多くの人は医者が問題なしというのだから、自分は鼻や喉は正常であって、
口臭の原因は別のところにあるのだろう、と考えてしまいます。

これはとても大きな間違いである可能性がありますから注意が必要です。

口臭を伴う喉や鼻の疾患は、耳鼻科では治療どころか発見、認識すらされない可能性も高い
ということをご理解下さい。

 

それは前回も述べましたが、口臭の度合いと喉や鼻の疾患の度合いに
かならずしも相対関係があるとは限らないためです。

重度の副鼻腔炎(蓄膿症)にかかっている人、もしくは慢性鼻炎持ちで
年中、鼻をずるずるしている人が周りに一人くらいはいませんか?

その人たちが酷い口臭持ちとは限りません。口臭が無いケースも多いです。
このことからも鼻や喉の疾患の度合い=口臭の度合いでは無いことが分かります。

自分の口臭が鼻や喉に問題があるかもしれないと分かった場合でも、
耳鼻科に通院すれば口臭が解消すると考えるのは早計です。

 

これは当方が受けた様々な相談から明らかになっていることであり、
耳鼻科での治療を漠然と批判しているものではありません。

口臭の強さと鼻、喉の疾患の程度に相対関係が無いため、
口臭を改善させるために耳鼻科に通っても効果が無い可能性が高い、
ということを主張しているだけです。

もちろん、重度な副鼻腔炎や急性鼻炎、急性扁桃炎等は医者での診察が必要になりますので、
受診されることをお勧めします。