ここでは基本的な口内ケアをまとめました。
口内ケアは口臭を抑制するための基本であり、とても重要な要素となります。

一般的に軽度の口臭で悩んでいる方はこの口内ケアが足りていないケースが多く、しっかりと正しいケア方法を身につけるだけで口臭が改善してしまうことも多いです。

重度の口臭持ちの方は、口内だけの問題では無く様々な原因が重なって口臭が発生しているケースが多いので口内ケアだけでは口臭が改善しません。

しかし、この口内ケアを理解して徹底することで口臭を軽減させることが出来ますので、しっかりとチェックされることをお勧め致します。

それでは、基本的な口内ケアを学んでいきましょう。

目次

病的な疾患である虫歯や歯石、歯周病を歯科で治療する

まずは、口内に病的な疾患が無いことが前提になります。
このような疾患がすでにある場合には治療をしましょう。

痛いし面倒だしドリルの音がトラウマだし、歯医者には行きたくないという気持ちはよく分かります。(笑)
しかし、実質的に自分で虫歯を治療することは無理ですし、歯科医院に頼ることになります。

虫歯の治療をする

虫歯が口臭の大きな原因となっていることは非常に稀なのですが、可能性が0ではありませんので、しっかりと治療をしておいた方が良いです。

上記の写真のように虫歯がかなり進行して歯の中心にまで達していると膿が発生しやすくなり口臭も酷くなっていきます。
酷い虫歯から発生する口臭は当方では対応できませんので必ず歯医者に通って治療をされて下さい。

世の中には、電動ドライバーを使って虫歯を自力で削ったり、思い切って自分で歯を抜いてしまう人もいるらしいのですが(苦笑)、そのような危険なことはせずに必ず歯医者で治療して下さいね。
虫歯にも色々なタイプがありますが、口臭に結びつきやすい虫歯のポイントの1つとして詰め物があります。

詰め物に出来る虫歯は口臭になりやすい

虫歯の治療は基本的には虫歯菌に蝕まれている歯を削り取り、その削り取った部分に詰め物をします。
この詰め物をインレーと言いますが、銀色の詰め物、歯の色に近いクリーム色等、様々な詰め物があります。

酷い虫歯の場合には削り取る部分が大きいため、被せ物をするケースもあります。これをクラウンと言います。

(引用元:札幌審美歯科 URL:http://shinbi.sapporoshika.com/shinbi.html)

このような詰め物や被せ物をした部分は実は再度虫歯になる可能性があり、虫歯になると口臭に結びつきやすくなります。

これは実際の歯と詰め物や被せ物の間に時間の経過と共に隙間が出来てしまう等で細菌が繁殖しやすくなるためです。
このように以前に治療した箇所には注意が必要となります。

目では確認が難しく自分では判断が出来ない部分ですので、歯医者での定期検診が重要になります。

詰め物のアマルガムに注意

また、詰め物に銀歯が入っている場合にはその銀歯にも注意して下さい。
基本的に日本の歯科で保険適用となる銀歯は

アマルガム(歯科用水銀)
パラジウム合金(金やパラジウムの合金)

の2つです。

(ドクラボより引用:引用元URL http://doclabo.jp/contents/709)

上記のように見た目にも違いがありますね。
アマルガムの方が光沢が少なく鉛のような色の反面、パラジウム合金は光沢があってより金属っぽく見えます。

この内、アマルガムは人体に悪影響を及ぼす可能性があるということで欧米では歯科治療に使用することを禁止されています。
水銀は唾液の分解によってほんの少しずつですが、体内に入ってきている可能性があり、それが様々な問題を起こしている可能性があるというのです。
日本でも現在は積極的に使われておらず、パラジウム合金を詰め物に使用しているケースがほとんどです。

しかし、昭和の時代には安価なことを理由にアマルガム(歯科用水銀)が詰め物として積極的に利用されてきた、という経緯があります。
そのため、昭和生まれの方は詰め物としてアマルガムを使われている可能性があり、これが人体に悪影響を及ぼしている可能性がある、ということです。

アマルガム自体が直接口臭と結びついている可能性は正直そこまで高くは無いのですが、ご自分の詰め物がアマルガムなのかそうでは無いのかを把握しておくと良いと思います。
歯科検診の際に歯医者にチェックしてもらえば分かると思います。

仮にアマルガムが詰め物として使われていたと分かったとしても、わざわざ詰め替えをした方が良いかどうかは症状に個人差もあると思われますので判断が難しい所ですが、アマルガムを除去したことで体の不調や持病が改善した、という話もありますから、歯科医に相談されることをお勧め致します。

歯石の除去をしてもらう

歯石は口臭の原因となるので、この歯石を取り除いてもらうことは重要です。
細菌の固まりが唾液の中のカルシウムやリンなどのミネラル成分と結びついて石のように固くなったものを歯石と言います。

この歯石は非常に固く、この周りにどんどん細菌が付着するようになり、歯肉炎へと進行していきます。
つまり、歯石は歯肉炎へのキッカケ、原因となるものですのでこの歯石の除去は口臭予防にもなるということです。

歯石は文字通り石のように固いのですが、歯石になりかけの段階では柔らかくて、ブラッシングやピッキングで十分に掻き出せます。
ブラッシングについては後述しますが、歯石を作らないためには普段のケアが重要になる、ということです。

歯周病の治療をする

歯石の段階でこまめに歯科医院で除去をしていれば問題ないのですが、放っておくと歯肉炎になります。
歯肉炎は歯茎に炎症が起きている状態で歯茎を少しずつ溶かしていきます。

進行すると上記のように歯茎が下がっていき(溶けている)歯の根本の方まで見えるようになります。
このように、重度な歯周病になると別名、歯槽膿漏(しそうのうろう)とも言われており、こちらの名前に馴染みが深い人もいるでしょう。

歯肉炎の症状が酷くなるとかなり強い口臭が発生するようになり、特に年齢が高い人ほど歯肉炎自体が進行しているケースが多く口臭が発生しやすくなっていますので注意です。

歯肉炎の見分け方

自分が歯肉炎になっているのかどうかをチェックしてみましょう。

・歯茎が赤く腫れていることがある
・歯磨きをした際やフロッシングをした際に血が出て来る

このような症状があったら、歯肉炎の初期症状ですので注意が必要です。
歯磨きをした際に血が出て来るというのは珍しいことではなく誰にでも経験があることだと思います。

つまり、それくらい歯肉炎というものは誰にでも起こりうるものであり放っておくと上記の写真のように歯茎が下がって最終的には歯が抜け落ちる可能性があるので注意が必要です。

歯周病に対する決定的な治療法は現代医学ではありません。
はい、残念なことですが、重要なことなのでもう一度言います。
歯周病を治療することは非常に困難であり、一度下がってしまった歯茎は元に戻りません。

歯科医院でもスケーリングにより歯石を取り、適切なブラッシングやフロッシングの指導が主な治療法となっており、歯周病を完全に完治させるような画期的な治療法は無いのが現状なのです。

そのため、常日頃の正しい口内ケアが何よりも重要になります。
ブラッシングやフロッシング等の口内ケアに関しては後述致します。

親知らずの抜歯をする

親知らずが生えている、という場合には必ず歯科医でチェックをしてもらって下さい。
一番奥にある奥歯のさらに後ろに生えてくる歯で大人になってから生えてくることから親に知られることなく生えてくる歯で親知らず、と言われています。

だいたい20歳過ぎに生えてくることが多く、問題を起こすのは20代後半からで遅い場合には40代50代で問題を起こす場合もあるようです。
親知らずの困った問題というのは奥歯のさらに奥にスペースが無い場合には変な方向に生えてきてしまう、ということです。

口の中の一番奥の方で食べかすが常に挟まるようなスポットが出来てしまうと、どうしても清掃が行き届かずに不衛生になってしまいます。
そのため、歯肉炎や虫歯等、様々な問題を起こしやすく、口臭の原因になりやすい歯と言えます。

親知らずを取ったら口臭がかなり改善した、というケースもありますので、まずは歯科で自分の親知らずがどのように生えているのか、虫歯になっていないか、抜いた方が良いか等を検診してもらって下さい。
尚、親知らずを抜くのは大抵は酷い痛みと腫れを伴いますので、施術する病院選びや術後の経過、過ごし方等は重要になります。

歯科医院の選び方

それでは、まず歯医者で検診を受けましょう。
せっかく歯医者に行くのなら出来るだけ腕の良い医者に掛かりたいところです。

それではどのように腕の良い歯医者を探せばよいのか、というと、インターネットを活用するのがお勧めです。

インターネットの口コミ(投稿)で評判になっている歯医者を探してみましょう。
HPを開設している歯医者さんではありません。
口コミで評判になっている歯医者さんを探すことがポイントです。

そこでお勧めのサイトがデンターネットです。

歯医者の口コミ デンターネット

こちらのサイトでは全国の歯医者さんの口コミ、評判、人気情報をランキング化しており、全国約7万の歯医者が登録されていて、コメント数も33万超えと日本最大級の歯科口コミサイトとなっております。

あなたの地域での評判の歯科もきっと見つかることでしょう。

通院者の方のコメントもかなり詳細に書いてあるものもありますから、とても参考になります。
こちらのサイトを参考にして近くで評判の歯医者さんを探してみましょう。

ヤラセやサクラ的な書き込みもあると思うので必ず口コミがアテになるとは限りませんが、サイトでお勧めしていた歯科に行ってみたらとても良かったです、というメールも多数頂いておりますのでそれなりに信頼出来ると思います。
もちろん、すでに信頼できる歯科にかかっているという方はその歯科でお世話になってもらって下さい。

ちなみに、歯石は定期的に歯科で取ってもらった方が良いです。
完全に歯を治療してからも3ヶ月に1度、難しければせめて半年に1度は検診を受けて、歯石の除去をしてもらうと口臭を抑制できます。

歯や歯肉の病気が大きな口臭原因となっているケースはそこまで多くは無いのですが、軽視せずに定期的にメンテナンスをすることはとても大事なのです。
歯は一生ものなので、大切にケアしていきましょう。

ここまでのまとめ

・虫歯は治療すること
・かかり付けの歯科が無い場合にはデンターネットで探してみる
・虫歯が無くても歯石、歯周病、親知らずも口臭の原因になる。定期的に検診をうけることを推奨。

しかし、いくら歯医者に定期的に通っても、それだけでは口臭が無くならないよ、とまさにそう思っているかもしれません。

私も歯医者に通ったくらいでは口臭が改善されたことは全くありませんでしたので、次ステップからは自分で出来る基本的な口内ケアについて学んでいきましょう。

正しい歯磨きを心がける

正しい歯磨きとは一体何だと思いますか?
基本的に歯磨きは毎日しているかと思います。何のためにしているでしょうか?

虫歯にならないためというのもありますが、一番の理由はエチケットであり、口臭を予防するためだと思います。

外出を全くしない休日には、うっかり歯磨きを忘れてしまうという人も多いのではないでしょうか?
歯磨きは口臭を防止するために重要な要素なのですが意外に常識外れなことをして口臭の原因になっているケースもあります。

ここで正しい歯磨きをマスターしていきましょう。
ここでの正しい歯磨きというのは口臭を予防するために効果的な歯磨きという意味になります。

歯ブラシの正しい選び方とは?

毎日使う歯ブラシをどのようなものにするのかは意外と重要です。
歯ブラシの硬さやサイズ、色、それぞれ最適なものは何かを見ていきたいと思います。
ちなみに色は関係ありません。(苦笑)

ブラシは硬すぎないものを選ぶ

ブラシは固いほうがゴシゴシ磨けてきれいになると考えてしまいがちですが、歯茎を傷つける恐れがあります。
口臭を気にしている人は特にかたい歯ブラシで力強くゴシゴシ磨く傾向があります。
これは歯の表面のエナメル質を傷つける恐れもありますのでやめた方が良いです。

ブラシは出来るだけ柔らかいものを選びましょう。
普通~柔らかいを選べば問題ないと思います。

サイズは小回りの効くものにする

そしてブラシの大きさは出来るだけ小さくて小回りのきくものを選ぶと良いと思います。
ブラシが小さければ、奥歯も磨きやすいからです。

上記のような、ブラシがコンパクトサイズのものですね。

正直、俺はせっかちなんだ!こんな小さい歯ブラシじゃ満足できねぇ!デカイのでガッと磨かせてくれ!
というワイルドな方もいると思います。(苦笑)

その場合には普段使っている歯ブラシでまずブラッシングをして、仕上げとしてコンパクトな歯ブラシを使うようにして下さい。
どうしても奥歯の方はサイズの大きい歯ブラシでは磨き残しが出てしまうから、です。

歯ブラシは小さくて、固すぎないものを選ぶことがポイントになります。

イオン歯ブラシや電動歯ブラシは口臭に効果あり?

通常の歯ブラシでは無く、特別な歯ブラシは口臭予防に効果があるのでしょうか?
当方の感覚としては、十分にある、と言えます。
色々とイオン歯ブラシや電動歯ブラシは使ってきましたが、今も使っているメインのものを紹介します。

イオン歯ブラシの定番キスユー

イオンブラシというのは、イオンの力によって歯垢を取りやすくするというものですが、普通の歯ブラシよりも簡単に歯垢が取れます。
理屈はどうあれ、多くの人が歯垢が取れやすいと体感しておりますので、一度、試してみる価値はあると思います。

個人差はあるものの、歯垢を取る効果は高いです。簡単に歯がツルツルになります。

ドラッグストアでも売られている定番の歯ブラシですが、ブラシがそこまで小さくありませんので奥歯は少し磨きにくいかと思います。
ただ、KISS YOUにも極細コンパクトという種類があり、その歯ブラシは奥歯も磨きやすいです。

ドラッグストアで400円程度で購入が可能です。
ブラシのみの替えブラシも売っており、こちらは2個入りで200円程度なので、付け替え可能なことを考慮すると一般の歯ブラシと価格は大きく変わらず、経済的です。

尚、イオン歯ブラシですとイオンの効果なのか何なのか、歯磨き粉は泡立ちしにくいように思います。

ソニッケア電動歯ブラシ

当方がメインで使用している電動歯ブラシです。

こちらも通常の歯ブラシと比べると歯垢を落とす力は強いと感じます。
簡単に歯がツルツルになります。って、さっきも同じこと言ったような。笑

ソニッケアはシリーズがたくさんありますが、私が使用しているのはミドルクラスくらいのものです。(1万円くらいだったかと思います。)
正直、ハイクラスになっても機能が増えるだけでクリーニング能力が大きく変わる訳では無いと感じます。

私が使っているソニッケアは使用時にそれなりに音がするので夜遅い場合や充電が切れかけている時にはキスユーを使ったり等、状況により使い分けています。
どちらの方がクリーニング力が高いかと言われると微妙ですが、多分、ソニッケアかなと思います。値段も違うので願望もありますけどね。(笑)

キスユーは安価で購入もしやすいと思うので、まずはキスユーを使ってみることをお勧めします。

歯磨き粉で口臭が悪化する?

通常、歯磨きの際には歯磨き粉を使用していると思います。
確かに泡がブクブク、そしてさわやかな香りも相まって、口臭が抑制されているような気がします。

しかしそれは間違いかもしれません。
口臭を予防するという観点から考えると、歯磨き粉はほとんど効果がないどころかむしろ逆効果でさえあると言えます。

市販の歯磨き粉の主な役割

  • 虫歯の予防(フッ素による効能)
  • 歯の再石灰化(リン酸カルシウム等による効能)
  • 歯の着色防止(炭酸カルシウム等の研磨剤による効能)
  • 知覚過敏の予防(硝酸カリウムや乳酸アルミニウム、ハイドロキシアパタイト等による効能)

歯周病の予防や治療や口臭治療の効果を謳っている商品も数多くありますが、当方としてはそれらの効果には疑問があります。

歯周病と口臭の予防や治療に歯磨き粉が効果的では無い理由

歯周病に顕著な効果があると認められている成分は塩酸クロルヘキシジンという成分だけ、です。
基本的に歯周病菌はバイオフィルムという防御膜、バリアに守られているため歯磨き粉の一般的な殺菌成分は効果がありません。

この塩酸クロルヘキシジンだけが唯一、バイオフィルムを破って歯周病菌を殺菌出来る薬用成分として世界的に認められています。

日本でも塩酸クロルヘキシジン配合の歯磨き粉はありますが、薬事法の関係で濃度が非常に低く、歯周病に効果的な濃度には全く達していないのが現状です。
ちなみに欧米では歯周病に効果のある高濃度の塩酸クロルヘキシジン配合のうがい薬があります。

詳しくはこちらの記事にあります。
⇒口臭に効果あり?クロルヘキシジン液を検証。

歯磨き粉では歯周病の治療は見込めないということは歯周病が原因となっている口臭にも歯磨き粉は効果が無いということになります。

また、口臭は内蔵に問題があるケースもありこの場合には息自体から口臭が出るので歯磨き粉では効果は無いですし、鼻炎や副鼻腔炎(蓄膿症)、扁桃炎が原因となる口臭にも効果は見込めません。

より問題なのは歯磨き粉は口臭に役に立たないどころか逆効果になる可能性があることであり、これはドライマウスが関係してきます。

歯磨き粉はドライマウスを引き起こす?

歯磨き粉には上記にあげたように様々な成分が入っており、それらの刺激の強い成分によって唾液の分泌が制限される恐れがあります。

歯磨き粉をたっぷり使用して歯磨きをした場合、口の中が痛くなったり、歯磨きの後に食べ物や飲み物を摂った際に変な味はしませんか?

これらは歯磨き粉を使用したために起こる弊害なのです。
確かに歯磨き粉を使用すると、その瞬間は清涼剤の香りによってすっきりした気分になります。

ただし、これは無臭になった訳ではなく、強い香りを植えつけることにより、本来の口臭を誤魔化しているに過ぎません。
マスキング効果というものです。

数時間も経てばその効果は消えてしまい、舌や口内を余計な刺激にさらしたために唾液の分泌が減少している恐れがあるのです。
そして、唾液の分泌が抑制されることで口臭を悪化させる原因になってしまいます。

ですので、安売りしているような市販の歯磨き粉は出来るだけ使用しない方が口臭のためには良いのです。
何も付けずに歯磨きをする習慣をつけましょう。

ただ、これも歯磨き粉で唾液の分泌がどれだけ影響を受けているのか、が大きく関係してきます。

歯磨き粉を使用しても唾液の分泌が阻害されにくい人もいますからそのような場合には歯磨き粉を使用することによって細菌をある程度抑制する効果や虫歯予防の効果が見込めますのでマイナスではありません。

この辺りは個人差が大きい部分ですので、ご自分にあった方を選択するようにしましょう。

唾液の分泌が阻害されてしまうことは分かったけど、やっぱり歯磨き粉を使いたい。使わないと不安だ。そんな声も聞こえてきそうです。
そこで、お勧め出来る歯磨き粉をあげておきます。

お勧めの歯磨き粉

基本的には出来るだけ天然素材の歯磨き粉を使用されることをお勧め致します。
安価な市販の歯磨き粉が歯周病予防や口臭予防や口臭治療にほとんど意味が無いことは先程お伝えした通りです。

そうなると歯磨き粉を使う上で大事なことは、いかに口内に刺激を与えない優しい歯磨き粉か、という点になります。
合成界面活性剤(ラウリル硫酸ナトリウムなど)、サッカリン、防腐剤等を使用していない歯磨き粉を使いましょう。

一般的に市販されていて安価な歯磨き粉は残念ながらほとんど不可です。上記のいずれかの成分が入っているためです。

シャボン玉石鹸のせっけんハミガキ

比較的安価でお勧めなのが、シャボン玉石鹸のせっけんハミガキです。

だいたい140グラムで1本あたり300円~350円くらいです。
この歯磨き粉はそれなりに安価ではありますが、合成界面活性剤、サッカリン、防腐剤を使用しておらず、無添加石けん素地を使用したせっけんハミガキです。

パックスナチュロン ハミガキ120g

当方が常備しているのがこちらの歯磨き粉です。毎回使う訳ではありませんが。
500円~600円程度です。

これらの歯磨き粉は刺激もそれ程強くなく、また、ハミガキ後も食事の味を損なうような嫌な味が口に残ることもほとんどありません。

少しは味の変化はあるものの、歯磨き粉を付けてハミガキをした後にすぐに食事しても大きな問題はありません。

歯磨きにおける正しいブラッシングとは?

普通、誰にでも歯磨きの磨き癖というものがあります。
つまり、毎日の習慣なので、磨く順番や角度等に自分なりの癖がついてしまうのです。

これは、磨き残しの原因になります。
これからは、きちんとしたブラッシングを心掛けるようにしましょう。

ブラッシングのポイント

  • 奥歯から磨く方が磨き残しをしないので奥歯から磨くようにする
  • 歯ブラシはペンを持つように軽くしなやかに持ち、ブラシが円を描くように小刻みに磨いていく
  • 歯と歯茎の境目に対して45度の角度で磨き、歯の側面や前歯は90度の角度、前歯の奥歯は毛先でかき出すように磨く
  • 奥歯は徹底的に磨く

まず、前歯から磨いたり、ブラシを横に動かして大雑把に磨く人も多いと思いますが、駄目です。(苦笑)
小刻みに磨くのがポイントです。(電動歯ブラシの場合は関係ありません。)

また、奥歯は必ずしっかり磨くようにして下さい。
奥歯は人によりますが、親知らずが生えていたりして磨きにくい場合が多いです。

きちんと磨けないために慢性的に奥歯から悪臭を発しているという可能性も考えられます。
一旦、指で奥歯をなぞり、臭いをチェックしてみると良いと思います。

フロッシングを徹底する

ハミガキでは汚れが取り除けない部位はフロスで取り除きます。

歯と歯の間は汚れが溜まりやすいので、ブラシでのハミガキだけだと十分に汚れが取れません。
なので、フロスや歯間ブラシ等で定期的に取り除く必要があります。

出来れば、毎回の歯磨きの後にフロスでの掃除をしましょう。
最低でも1日に1回はした方が良いです。

フロッシングをするだけで、かなり口臭が抑制される場合もあります。
それだけ歯と歯の間は汚れが溜まりやすいということですね。

フロッシングのやり方ですが、糸のような長いものを指と指に巻きつけて、歯の間に入れて掃除をするというのが基本になります。
こんな感じでフロスを指に巻きつけます。

フロスの太さは様々なものがあるので、歯と歯の間が狭い場合は細いものを選び、歯の隙間が広い場合には太めのものを選ぶようにして下さい。
これを歯と歯の間に入れて、前後、左右に動かす感じです。

ポイントはフロスをしっかりと歯茎に食い込ませるように入れること、です。

前側の歯の歯茎に食い込ませて前後に動かして汚れを掻き出し、その次は後ろ側の歯の歯茎に食い込ませて同じように汚れを掻き出します。

ただ、歯の間に入れて前後させるだけでは駄目なので、必ず前側と後ろ側の両方のポケットをクリーニングするようにしましょう。

やってみると分かりますが、慣れるまでは少しやりにくいと感じるかもしれません。
前歯は問題ないのですが、奥歯はフロスを入れにくく掃除がしにくいのが普通です。

フロッシングは面倒だという方は、歯間ブラシがお勧めです。

歯間ブラシの種類

歯間ブラシには主に3つの種類があります。

一般的な糸ようじタイプ、I字型やL字型の歯間ブラシ、Y字型の歯間ブラシの3つです。

糸ようじタイプ

こちらは一般的な糸ようじタイプで最もオーソドックスな歯間ブラシです。
安価ではありますが、食べかすや歯垢を掻き出しにくく、あまりお勧めは出来ません。

I字型やL字型のブラシ

こちらはI字型やL字型のブラシで歯垢を掻き出しやすいように周りにゴワゴワしたものが付いています。
糸ではなく針金のような素材で出来ています。使ってみると分かるのですが、歯と歯の間が狭いとブラシが入っていかずに折れてしまいます。

しっかりと歯の隙間に入れることが出来れば歯垢をかなり掻き出せるのですが、なかなか入らないことも多く特に奥歯はやりにくいので少し面倒です。

クリニカアドバンテージ デンタルフロス Y字タイプ

当方がお勧めするのはこのY字型の歯間ブラシです。
Y字型になっているので奥歯も簡単に掃除が出来るようになっています。

120本の細いフロスの束で出来ているので、強度も高く何度も使えますし、歯垢をしっかりと掻き出せます。
1セット18本入りで300円程度ですが、何度も使えるため経済的です。当方もこの歯間ブラシを使っています。

適切なハミガキ、フロッシングの時間や回数

ハミガキの適切な回数や時間はどのくらいでしょうか。
ここで歯磨きの適切な回数や時間について正しく把握していきましょう。
ちなみに今回紹介している正しいブラッシングというのは、すべて口臭を中心に考えた場合のものです。

歯磨きの適切な回数は起床時と就寝前の2回

まず、誰しもが朝起きた時に歯磨きをします。
これは、正解です。なぜなら、寝ている間は唾液の分泌が少ないために細菌が繁殖してしまっているからです。

起床時は細菌が繁殖していて、生理的な口臭が発生している可能性が高いです。
ですので、起床後はとにかく必ず歯を磨きましょう。
さて、それでは、食後はどうでしょうか?

普段は忙しいために食後は歯を磨かない場合が多いと思いますが、磨いた方が口臭は無くなると思っていませんか?

これは、不正解で食後に歯磨きをする必要はありません。
食後というのは、口の中が大きく酸性に傾いています。

基本的に酸性の状態は虫歯になりやすく、口内は中性に保つ必要があるのですが食後は酸性から中性に口内を戻すために唾液がたくさん分泌されるようになっています。

それなのに、ハミガキをしてしまうと、唾液の働きは抑制されることになりますし、酸性の状態で歯磨きをすると歯のエナメル質を傷つける恐れもあります。

もちろん、食後の食べかすを放っておくと、歯垢になってしまうので、食べかすを口の中に残さないようにする必要はあります。

そのためには、食べかすは楊枝等で取り除き、食後に水を口に含み飲み込む。
もしくは、食後のちょっとの間ガムを噛む。
これくらいのケアで十分です。

寝ている間は唾液が分泌せずに細菌が繁殖しやすいため、夜寝る前にハミガキをして口内をキレイにしておくことは重要です。

ということで、歯磨きは起床時と就寝前の2回で良いということです。

歯磨きの1回あたりの時間は?

それではハミガキの適切な時間というのはあるのでしょうか?
小さい頃は3分間ハミガキしましょう、5分くらい出来ればもっと良いですね、と私は教育されてきました。

ハミガキの適切な時間。

これは難しい問題ですが、私は口臭を無くすことだけを考えるとあまり長い時間をかける必要は無いと思います。

なぜなら、ハミガキというのは口臭を予防するための1要素に過ぎないからです。
多くの人は全く逆の考えをしていて、歯磨きだけが口臭を防止できる唯一の策だと勘違いしています。

だから、食後にも磨いた方が良いと思っている人も多いし、様々な歯磨き粉を試したり、デンタルリンスを試したりするわけですね。

昔の私、そのものです。
しかも、ハミガキも10分以上していました。

歯ブラシで擦っていると歯からキュキュキュという音がしていたくらいですから。(笑)

そこまでしてもハミガキだけでは結局口臭は無くならないのですから、そんなに頑張る必要は無いのでは無いでしょうか。

では具体的にはどれくらいの時間が必要か?
ある程度丁寧に磨くとやはり3分~5分くらいはかかるでしょう。

朝は忙しい人が多いと思うので軽めにして(3分程度は必要)、夜は時間があるので丁寧に磨けば良いと思います。(夜はフロッシングもして頂きたいので余裕をもって7分~10分程度。)

私は朝に3分~4分くらい、夜には5分強くらいの時間をかけて磨きます。
これは主に虫歯予防、歯周病予防を重視しているからであり、口臭予防のためにこれだけの時間をかけている訳ではありません。

正直、口内環境が良い状態なら1分~2分も磨けば口臭予防には十分だと感じます。

歯をツルツルにするのに時間がかかる、歯磨きをした直後でも口臭がする、という場合には唾液の分泌が悪いか、唾液の質自体が悪くてクリーニングがうまくいっていない可能性があります。

本当の意味で口臭を予防するためには歯磨きに時間をかけるのでは無く、自分自身のクリーニング能力、主に唾液のクリーニング力を高めることが重要ということです。

舌苔の除去は口臭予防になるのか?

舌苔は舌の表面を覆う白色や黄色、ときには、黒色の付着物です。

これは、舌の上にある「舌乳頭」と呼ばれる突起に、食べかす、口の中の老廃物、
粘膜から出た垢、血液、口の中にいる細菌が生成した物質などが付着したもの
なのです。

この舌苔が過剰に付着してしまうと口臭の原因になってしまいます。
なので、舌を磨きたくなる気持ちも分かりますし、実際に多くの歯科医では舌磨きを推奨しています。

しかし、あえて私は舌磨きを推奨していません。
舌は歯ではありません。

神経が通っていて、血が通っています。舌を思いっきり噛めば死んでしまいます。

それくらい血が通っているのです。
そんな元気いっぱいのはずの舌に舌苔が付着して取れなくなってしまうのは、他に何か原因があるはずなのです。

これは舌からのSOSでは無いでしょうか。

それではどこに原因があるのでしょう。
そこで役にたつのが舌診です。

舌で体調を診断する舌診とは?

舌診とは舌の形や色、歯跡、舌苔の状態で体の状態を診る診断方法です。
口臭の場合には、特に重要視されているのが舌苔の状態です。

これを診ることにより体に何が起こっているのかある程度予想が出来るのです。

それでは、自分の舌を診てみましょう。
その際の注意点は、あまり力まずにリラックスして舌を出すことです。

力みすぎると、舌の形が変わる等して、正確な診断が出来ない可能性があるからです。
舌をそっとだして診てみると様々なことに気付くと思います。

今回は舌の色や歯痕があるか、形はどうなのか等は抜きにして、舌苔だけを観察してみましょう。

どのような色をしていて、どこに付着していてその舌苔の厚さはどのくらいなのか??
よく観察して下さい。

健康な人の舌というのは、均一にうっすらと舌苔が付着している状態です。
舌苔の色はうっすらと白く、舌はキレイなピンク色に見えます。

舌苔が分厚く舌に付着していたり、舌苔の色が黄色っぽかったり、茶色っぽかったりしたら体に異常があると思ってください、
そして、大抵の場合は口臭もあります。

ただし、何度か観察している内に気付くと思いますが、舌苔の状態は1 日の間でも刻々と変化していきます。

朝は少々厚めに舌苔が付着していたのに、昼ご飯を食べた後にはきれいになっているなんてこともあります。

これは起床時は口の中が乾いて細菌が繁殖していたけれども、ご飯を食べて唾液が大量に出て、舌の細菌やカスが一掃されたから、なのです。

鏡と向かい合う際には舌を診る習慣をつけると体の状態がだんだんと分かってきます。

大切なことは舌苔を取ることではなくて、舌苔が付着している原因を究明して根本の原因を完治させることなのです。

舌苔が出来てしまう原因

舌苔が付着してしまう大きな原因として、唾液の分泌が少ないことが挙げられます。

なので唾液を分泌させることが舌苔克服の近道です。
次に、内臓の異常も考えられます。
この内臓の異常の場合には体内を活性化、正常化させる必要があり、口内ケアからは外れてしまうのでここでは割愛します。

そして、もう1つは慢性鼻炎や副鼻腔炎(蓄膿症)、上咽頭炎や扁桃炎により膿汁が発生し、それが原因で細菌が異常繁殖して舌に付着して舌苔になっているケースです。
こちらも口内ケアでは対処出来たい問題なのでここでは対策は割愛します。

仮に唾液をしっかり分泌させたとしても、1分後に舌苔がなくなることはありません。
唾液のクリーニング能力には限界がありますので、すぐには効果が出ないのです。

そのため、どうしても、すぐに舌をきれいにしたいんです。という場合には舌を磨くしか方法がありません。

正しい舌磨きの方法とは?

舌磨きをする際には、専用の舌クリーナーを使用するか、銀の大きなスプーンを使用しましょう。
お勧めはW-1という舌専用クリーナーです。価格は1本400円程度です。

当方も常備しています。と言っても、滅多に使うことはありません。
とんでもなく調子が悪い時には舌苔が付いていることがあるので、その際に軽く使う程度です。

歯ブラシは絶対に駄目です。舌を傷つけます。そして専用の舌磨きブラシを使う際も軽く擦る程度にしましょう。
舌苔が取れなくても無理に取ろうとしないで下さい。

W1の場合、使っている内にブラシが固くなってしまう性質があり、その状態で強く擦ると舌のブツブツである毛乳頭が切れて出血します。
ですので、本当に軽く優しく擦るようにしましょう。

舌ブラシを使っても舌苔がキレイに取れないという場合には、口内環境がかなり悪い場合が多いです。

特に内蔵の問題や鼻や喉の問題の可能性が高くすぐには改善させることが出来ません。
このように、口内環境が悪い場合には唾液の分泌を良くして口内環境を改善していくことが重要です。

唾液を分泌させて口臭予防

ここでは、いかに唾液を分泌させていくのか、について紹介してきます。
口臭を改善するために唾液をしっかりと分泌させることはとても大事になってきます。

なぜなら、口臭のパターンとして非常に多いのがこの唾液の分泌が上手くいっておらず口の中が乾いているケース、だからです。

ショック過ぎてご飯が全く喉に通らない!
なんてことがたまにあるかと思いますが、これは唾液が全く出ていないために起こることです。

唾液は食事を効率良く、美味しく頂くためにも大変重要な役割を果たしていますが、口臭予防にも非常に重要になってきます。
それでは、唾液と口臭の関係について説明していきたいと思います。

唾液の働きとは?

唾液こそが口臭の原因になる細菌を抑制する天然のマウスケア用品だと言えます。
しかも、完全無料でとてもお得です!自分専用なので販売は出来ないですけどね。(苦笑)

唾液は唾液腺から絶えず分泌されます。その量は一日あたり数リットルにもなり、食後のPH緩衝作用や粘膜保護作用、抗菌作用等様々な働きがあります。

この唾液腺から新鮮な質の良い唾液が絶えず流れてくるようになれば、口内に細菌が増殖するようなことはありません。

唾液でポイントになるのは量と質です。
まず、量についてですが、当然唾液が大量に出ることが重要になります。

質というのは、まだ科学的には完全に解明されていない部分ですが、唾液の細菌分解力の向上だと思ってください。
例えばですが、1日飲み明かしたりした場合にはその仲間内では誰も長時間歯を磨いていない状態のはずです。

それなのに全く口臭がしない人もいれば、アルコールが相まって酷い口臭を発する人もいることと思います。
これには、唾液の量と質というものがおおいに係わっていると私は思っています。

たらふく飲み食いしてそのままぐーぐー眠っても口臭が発生しない人はこの唾液の口内浄化力が優れていると言えます。

もちろん膿汁であったり内蔵の問題であったりと口臭の原因は他にも色々な要因をあげることが出来ますが、大きな要因の1つは唾液です。

最近の研究では唾液の分泌が癌の予防にもなることが分かっていますので、とにかく分泌させることにマイナス要因はありません。
この口内ケアだけでは唾液の質をあげる方法は実質無いので、量をたくさん分泌させる方法を紹介していきます。

実際に口臭のある人は、唾液が正常に分泌せずに口が乾いてしまっていることが多いのです。唾液自体もサラサラではなく、すこし粘ついていたりします。

このような状態がさらに続いて酷くなるとドライマウスにもなりかねません。

ドライマウスというのは、極端に唾液が分泌されず、口内がまさにカラカラの状態で、舌は乾燥し、唾液の保護が無いためにカサついて傷が出来やすくなったりする症状です。

⇒ドライマウスの詳しい記事はこちら

通常は生活の歪みやストレスによる一時的なものが多いのですが、それも長い間続くと慢性的な症状になってしまいます。

また、年齢を重ねるごとに唾液内の成分も変化し、安静時、通常時の唾液の分泌もだんだんと減ります。
ということは、誰しもが歳を重ねるごとに口臭が発生しやすくなってしまうということです。

加齢臭型の口臭はまさに唾液の分泌減少が大きな原因です。
(後、もう1つ加齢臭の主な要因として歯周病にかかっていることが挙げられます。)

とにもかくにも、唾液をより効率的に効果的に分泌させることが、口臭を防止することは間違いないので、ここでは唾液をいかに分泌させるか、そのテクニックを学びましょう。

これらは唾液を分泌させるテクニックなので、唾液の量を向上させる方法です。
質に関してはもっと総合的なアプローチが必要であり、体自体を活性化させる方法を取る必要があります。

口臭を抑えるコツは食事にあり

唾液をたくさん分泌させることが、無臭な息を手にいれるためにとても重要なことは理解できたと思います。

この唾液の分泌量は1日の間でもかなり変化があり、精神的な状態等も影響します。
元々唾液の分泌が少ない人もいます。

そんな中でも、誰でもたくさんの量の唾液が分泌しているときがあります。
それは食事中です。

食物を口に運ぶと、自然と反射的に唾液腺から唾液があふれ出てきます。

食事中だけはどんな人でも唾液をかなりの量分泌させることが出来るのです。
これは加齢臭型の口臭に悩んでいる人にも効果があります。

なぜなら、先ほど唾液は年齢と共に機能及び分泌自体が低下することを説明しましたが、
食事等による刺激、生理的な作用による唾液の分泌機能はほとんど低下しない
からです。

つまり食事中には年齢に関係なく大量に唾液を分泌させることが出来ます。
その食事中の間も少し意識をするだけでさらに唾液を分泌させることが可能です。

食事をよく噛むことが口臭改善への近道

食べ物を良く噛むことで唾液をたくさん分泌させて口臭予防、口臭改善の効果があります。
食事は良く噛む。

とっても重要なので何度も言います。
食事は良く噛んで食べることです。私は子供の頃によく言われました。(笑)

目安としては、1口あたり30回から50回くらいは最低でも噛みましょう。出来たら1口あたり100回以上噛むと尚良いです。
ドロドロになるくらいまで噛むのが理想です。

最近は柔らかい食べやすいものが多く良く噛まなくても食べることが出来てしまいます。
しかも困ったことに、柔らかいもの=美味しい!という風潮があるようで、何でも柔らかく食べやすく料理しがちなようです。

そのためあまり噛まなくても食べることが出来るものばかりになっており、顎の筋肉はどんどん退化しています。

最近の子供は固いものを食べないために顎が弱く、歯の本数も本来の数よりも少ない子もでてきているそうです。

顎や舌の筋肉が退化してしまうと唾液の分泌も上手くいかなくなってしまいます。
そうならないために、出来るだけ固いものも食べるようにしましょう。また、柔らかいものでも出来るだけ噛みましょう。

食事中にさらに口臭予防をするコツ

ただ噛むだけではまだまだ勿体ないです。

食事をしているときに舌はどうしているでしょうか。
多分、ほとんど動かしていないと思います。
これはとても勿体無いと私は思ってしまいます。

せっかくなので良く噛むと同時に舌を動かしましょう。
舌の筋肉が発達していないと 舌苔も付着しやすくなります。
食事中に舌を動かすことで、舌苔の予防をしましょう。

舌の動かし方ですが、基本的には舌を上顎に押し付けながら前後させるようにします。
このときに食物も軽く舌と上顎の間で擦り付けるようにしましょう。

こうすることにより舌苔をこすり落とすことが出来ますし、余分な舌苔の付着を防止することが出来ます。

唾液は消化の始まりである

よく噛むと唾液がたくさん分泌されて、その唾液は食物と混ざり消化吸収を助けます。
唾液にはアミラーゼという酵素が含まれておりテンプン質を消化、分解する働きがあります。

つまり、食物の消化は胃から始まるのでは無く、口の中ですでに始まっているということです。
胃腸が弱いという自覚がある人は尚更早食いをやめて、良く噛んで食事をゆっくりと食べるようする必要があります。

食事というのは、口を鍛えて口臭を克服する絶好の機会なのです。
恐らく、この非常に長い記事の中でも最も重要なことが、この食事を良く噛むこと、だと私は思いますので、ぜひ習慣にして下さいね。

また、食事は出来るだけ家族や友人と共に楽しくリラックスしながら取ると、精神面も穏やかになり、さらに唾液が分泌され効果的です。

平常時に唾液を分泌させるには水分の摂取が重要

食事中は唾液がバンバン出ることは分かって頂けたと思います。
それでは食事以外の通常の生活時にはどのように唾液を分泌させれば良いのでしょうか?

平常時に唾液を分泌させるためには、まず、それ相応の水分が必要です。
水分を摂取する!これが意外と重要です。

体内に適度な水分が無いと唾液の分泌も滞ってしまいます。
清涼飲料水は糖分を含んでいるため口臭の原因になってしまい、水分補給としてはあまり適していません。水がベストでしょう。

お茶も多くのものにカフェインが含まれているので水分補給としては最適ではないですが、麦茶はノンカフェインなので悪くないと思います。

水分の必要量は2リットル

水分は合計で2リットルくらい取りましょう。
一気に摂取するのではなく、150~200ミリくらいずつコマめに補給します。

一気にたくさんの水分を摂取しても吸収されずに体外に排出されてしまうので少しずつ飲むのがポイントになります。

目安としては1日に2リットルくらい取りますが、これは水だけの摂取量であり、食事にも水分が含まれていますので合計の水分摂取量はもっと多くなります。

水分摂取と食事の水分の合計で2リットルで良いとされていますが、私は水や麦茶等の水分だけで2リットル摂取するべきだと考えます。

水分を摂取するタイミング

まずは朝に1杯~2杯の水を飲みましょう。
朝は就寝中に全く水分を取っていない影響から体内の水分が少なくなっていますので、必ず補給が必要です。

後は午前中に1~2杯、午後から夜にかけて3杯~4杯、風呂前と後に1杯~2杯、寝る前に1杯。
だいたいこんな感じで良いと思います。

お風呂は入った後に水分を取る人もいると思いますが、入る前にも取った方が良いです。
お風呂に入るとかなり脱水するのでお風呂後に水分を取ると遅いのでお風呂前にも摂取する必要があるのです。

ペットボトルで水分摂取

正直、毎回毎回、時間を意識して水を飲むのは大変だと思います。
そこで、簡単なやり方はペットボトルに水を入れて、気付いた時には水を飲むようにする、という方法です。

ペットボトルなので摂取した水分量も分かりますし、さらに小まめに水分を取ることが出来るのでお勧めです。
重要なことは、絶えず体の中に水分を補給し唾液が分泌できる状況を整えてあげることです。

頻尿の人はペットボトルでこまめに水分を補給する方法をお勧めします。
一口ずつ水を含むようにすれば、一気に水を飲んだときよりも尿として排泄させる量は減るから、です。

また、自由にトイレにいけない時には水分の摂取を制限して、トイレにいつでも行ける時に多めに水分を摂取する等、ご自分で加減をして下さいね。

水は浄水した水道水でOK

水は水道水を濾過したものでも十分です。塩素は抜いたほうがよいので浄水機には通して下さい。

海洋深層水やボトックス等の健康水は高価なので、毎日たくさん飲んでいたら不経済だと思います。

一番良いのは上質な湧き水等の生水や蒸留水ですが、通常生活を送る上でそのような水を定期的に手に入れるのは困難です。

蛇口に設置出来るタイプの簡易的な浄水器で良いので、浄水した水を摂取しましょう。

三菱レイヨン・クリンスイ 蛇口直結型浄水器 クリンスイCB073 CB073-WT

こちらの浄水器は最も安価な部類のもので1800円程度です。
ただし、3ヶ月ごとにフィルターカートリッジを交換する必要があり、カートリッジは1個あたり1500円くらいするので年間では約6000円になります。

カートリッジが小さいため、浄水出来る水量に限りがあり、ちょろちょろしか水が出ないのが難点です。
浄水機能はそれなりでカルキ臭はなくなるので飲水として何とか利用出来るレベルです。

3ヶ月を過ぎても使用自体は可能ですが浄水機能が落ちて水の味が悪くなり、何よりも出て来る水がさらにちょろっとになってしまいなかなか水が溜まらなくなります。
一番、簡単に設置が出来て場所も取りませんが、浄水能力が低くコストパフォーマンもあまり良くありません。

浄水器 ピュリフリー

当方が利用している浄水器です。以前は上記のタイプを使っていましたが、2017年にこちらに替えました。
タンク型(据え置き型)でありならが非常にコンパクトで置き場所にあまり困らないのが良いです。

交換も2年に1回で良いので、実際には上記のクリンスイよりもコストパフォーマンには優れています。
また、出る水量が非常に多くて、水がすぐに溜まりストレスがありません。

浄水機能も良く、上記のクリンスイよりも美味しい水になります。(ミネラルウォーターには劣ります。)
始めからこちらのピュリフリーにしておけば良かったと思いました。

浄水機能も高く、コストパフォーマンも良いですが、据え置きタイプのため最低限の置き場所は必要になります。

また、メーカー発表では1日10リットル使用した場合、2年交換不要となっていますが
当方はまだ使用して数ヶ月のため、今後、どれくらいの期間、水質が維持出来るのかは分かりません。

ミネラルウォーター、浄水器のコスト比較

参考までに1日当たりの2リットル分のコストを算出しました。

1日のコスト 1ヶ月のコスト 水の味
ミネラルウォーター 約80円 約2400円
クリンスイ 約20円 約600円
ピュリフリー 約13円 約400円

口臭予防に効果テキメン!唾液を分泌させる口内トレーニング

前回のステップを踏まえていれば、水を常時飲んでいることにより多少唾液が分泌しやすい状況になっています。
ここで、口内のトレーニングをすることでさらに唾液が分泌するようになります。

その前に、普段の舌のポジション、位置を気にしていますか?
学校で教わるものでは無いので正しい舌の位置を知らない人も多いと思いますので、まずは普段の舌の位置からチェックして下さい。

舌の基本的な位置

まず、舌の基本的な位置、ポジションですが、上顎の前歯の根元あたりに舌先がほんの少し付くくらいの位置になります。
ここが基本的な舌のポジションです。

たまに舌を思いっきり緊張させて上顎にぴったりくっつけたままにしたり、逆に舌の根本をだらっと喉の方に落としてしまう人がいますがこれはNGです。

舌を上顎にくっつけたままにしておくと、舌が緊張している上に口内の空気量が極端に少なくなり口臭の原因になります。
舌は出来るだけリラックスさせて、上顎との間に十分な間隔を置き、舌先を基本のポジションである上顎の前歯根元に軽くつけておきます。

口は閉じていてもほんの少しだけ開いていてもどちらでも良いですが口呼吸はせずに必ず鼻呼吸をすることと口もリラックスさせることが重要です。

唾液分泌法である舌回しトレーニング

それでは、口内のトレーニングに移りましょう。
これは非常に簡単に実行が可能で、食事中の時と同様に舌を動かすことです。

まず、上顎と舌を前後左右に強めにこすりつけます。
この時はトレーニングなので舌と上顎が密着しても良いのです。

舌が緊張して上顎と常に密着しているのとは全く別物ですので勘違いしないで下さいね。
舌をこすりつけると唾液が分泌する上に舌や口周りの筋肉が活性化されます。

そして、その次は舌先を4隅の奥歯に順番にくっつけるように動かします。
こうすると舌が口の中で回されて、さらに唾液の分泌と舌の活性化がされます。

これを暇があれば常にやるようにしましょう。
これは見た目には全く分からないのでいつでもどこでも出来ます。
(喉を凝視されたらバレますけど、まず大丈夫です。)

歯をカチカチ鳴らす叩歯法のススメ

一人の時間帯で人目を気にする必要がない場合は舌回しプラス歯をカチカチ噛み合わせましょう。

そうです、食事中と全く同じ感じにするのです。
こうすると唾液が泉のように湧き出てきて、舌苔も付着しなくなります。

東洋医学ではこれを叩歯法と言います。
唾液の分泌は腎と深い関係があり、精神安定の効果もあるとされています。

食事に固いものを取り入てよく噛むこと、そして普段は舌を回して時々、叩歯法を取り入れること

これによって、かなり唾液は分泌されるようになり口臭軽減に大きく役立ちます。

唾液分泌は口臭コントロールに使う

さて、この舌回しですが、実は常にやり続けるのはかなり面倒で、これを習慣にするというのはかなり難しいのが現状です。

なので、この舌回しの位置づけは、歯磨きをしたいけど出来ない時や、口臭がひどい時等に積極的に行うようにして下さい。

具体的な時間で言いますと、昼食前や夕食前あたりが口臭が強くなっている可能性が高いのでその辺の時間に意識してやってみると効果があります。

舌回しよりお手軽な唾液分泌方法

舌を回し続けることは以外と大変でなかなか習慣にはなりません。
そこで舌回しよりもお手軽な方法も紹介しておきます。

それは、口内に唾液を溜めておくこと、です。

まず初めは、通常通り舌回しをして唾液を分泌させます。
この初めの唾液がないと唾液の分泌が促されないからです。

舌回しをして唾液を分泌させたら、通常は唾液を飲み込んで、また舌を回してと延々と続ける訳ですが、この飲み込むという動作をせずに口に唾液を溜めておいてみてください。

唾液は飲み込まずに溜めておくと、不思議なのですがどんどん分泌されてきます。
口に唾液が溜まってきたら、少しずつ飲み込むようにしましょう。

そして、会話中はかならず唾液を多少残して(口から垂れないくらいに)下さい。

会話をすると唾液が抑制されて、口がカラカラになる場合があります。
口臭を気にしていて、会話をする際に緊張しがちな場合には尚更です。

口は一度渇くとなかなか潤わないことが多いので、必ず唾液を全部飲み干さずにある程度残しておきましょう。

ツボ押しで唾液を分泌

この舌回しトレーニング等をすれば、唾液がどんどん分泌されますが、そのほかにも唾液を出す方法があります。
それは両手の親指で、両側の耳の下、顎の付け根付近、顎の先の舌先くらいの部分をそれぞれ何度か押してみることです。

耳の下は耳下腺、あごの付け根が顎下線、そしてあごの先は舌下線というそれぞれ唾液が分泌されるツボがあります。
このツボを押すだけで、嫌でも唾液が分泌されます。ちょうど頬杖をついたときに触れている部分です。

分泌してくる唾液はすぐに飲み込んでしまわずに、舌をコーティングするくらい、包み込むくらいの唾液の量は常に残しつつ、口から垂れてしまいそうな分だけを飲み込んでいきます。

これは前項で説明した唾液溜めの方法と同じ原理です。
唾液は常にある程度は口に残しておきましょう。

こうすることで舌は絶えず唾液に守られている状態になり、舌苔の発生も抑制でき、口臭を軽減することが出来ます。

薬が唾液を抑制し口臭の原因になっている?

あなたは今、現在、何かしらの薬を服用していますか?

もしも服用している場合にはその薬のせいで唾液の分泌が抑制されているかもしれません。
薬の中でも抗生物質を含んだ薬や鎮痛剤は特に唾液の分泌を抑制します。

きちんと医者にかかって処方されているのならば、服用を続けるべきだと思いますが、そうではないのならば、服用を出来るだけ止めるべきです。

特に安易に市販の花粉症の薬や頭痛薬に頼っていると唾液の分泌が抑制されてドライマウスになりやすくなります。

また、蓄膿症や慢性鼻炎等、口臭の原因になる鼻の病気の治療にはネブライザーと抗生物質を使用しますが、効果はだんだんと薄くなっていきます。

抗生物質が口臭に効いた!とご報告をくれる方は多いのですが、その後、1週間~2週間もすると口臭が元に戻りました、という残念な報告が非常に多く、体の慣れのようなもので元に戻ってしまっていると考えられます。

薬の口臭に対する効果は薄くなっていき、唾液の分泌は抑制されていきますので、結果的に口臭はさらに悪化します。
もしも、鼻臭や口臭を治すために耳鼻科に掛かっているのでしたらば、医師に相談の上で、掛かるのを止めることも検討するべきかもしれません。

鼻臭や口臭というのは耳鼻科の医師にとっては取るに足らないようなことらしく、
全然相手にされないこともよくありますし、現状では耳鼻科で鼻臭や口臭を改善させることは難しいようです。

鼻臭や口臭とは別に病気がある場合には、一度処方されている薬等について主治医に相談してみて下さい。

口臭予防のための口内ケアまとめ

これまで紹介した方法を実践すれば、口内をかなりキレイに保つことが可能になります。

口内ケアは口臭を予防する上で一番即効性があるので、必ず実践しましょう。
ここで今までの口内ケアを一日プログラム形式で再度総まとめします。

午前中

朝、起床時にコップ1杯の水を飲む。水は浄水器の水かミネラルウォーター。

そしてハミガキをする。
ハミガキは歯磨き粉を使用せずにする。その後にフロスで歯間を掃除。

どうしても舌を磨きたい人はブラシ状ではない専用クリーナーか銀のスプーンで軽く擦る程度にする。
取れなくても絶対に無理はしないこと。

適当な時間(通勤時間等)に舌回しトレーニングをする。

午前中に水を1杯から2杯とる。

午後

昼食は良く噛んで、舌を動かしながら食べる。状況に応じてさりげなく。
食後は唾液が抑制されてしまうため歯磨きはしない。

食べかすは楊枝で取るか、口に水を含んで洗い流す。
無理そうならガムを数分噛んでケアをする。

午後に水を2杯から3杯飲む。

食後から時間が経過すると唾液が減ってくるので舌回しトレーニングで唾液の分泌を促す。

帰宅後

夕食も良く噛んで、舌を動かす。
夕食はゆっくり食べられることが多いと思うので時間をしっかり取ってよく噛んで食べる。

もちろん、基本は食事をおいしく楽しむこと。
夕食後も昼と同様に口内を簡単にお掃除する程度でOK

風呂前にも水を1 杯摂取し風呂上がりにも水を飲む。

夜は時間に余裕があるはずなので、ハミガキの時間もしっかり確保。目安は5分強。
フロスや歯間ブラシも使って歯の隙間もしっかりケアをする

就寝。

基本的な口内ケアはだいたいこのような流れになっております。
軽度の口臭くらいならば、この基礎的な口内ケアだけでもぐっと良くなります。

口内ケアは毎日のお手入れが大事ですので、しっかりと常に口内をクリーニングして口臭を予防していきましょう。