なぜ自分の口臭が無くならないのか?改善しないのか?
そう思ったことはありませんか?

歯磨きを長時間して、フロッシングをしても、舌磨きを頑張り・・・
マウスウォッシュや歯磨き粉を試しても駄目。

虫歯も治し、歯石を取り、歯周病治療も完璧。

それでも口臭は全く良くならない。何をすればいいのか全く分からない。もう、どうしようもない。

こんな感じで途方に暮れている人もいると思います。
事実、以前の私がそうでした。

今回はなぜ、頑張ってどれだけ口腔内ケアを徹底しても口臭が改善しないのかについて、その原因を解説していきます。

扁桃や副鼻腔等の細菌が原因

口臭のほとんどは細菌の問題です。
これは常々言っていますけど、非常に単純なことで、口臭=細菌!と言ってしまって差し支えないです。
その細菌がどこで、どのように繁殖していっているのか、という部分が問題になります。

丹念な歯磨き、丹念なマウスウォッシュでも口臭が改善しない場合には
舌苔、扁桃や副鼻腔、さらには耳官や上咽頭等、清掃が行き届きにくい部分に問題があるケースを考えて下さい。

扁桃は凹凸があり、その奥の奥には全くマウスウォッシュの洗浄液は届いていない可能性があります。
以前に扁桃を摘出手術した人は取った扁桃にビッシリと膿栓(臭い玉)が付いていてビックリしたそうです。

構造上の問題が口臭原因のケース

上記のケースのように扁桃に問題があって口臭を発生させている場合には構造上の問題が強いと言えます。
副鼻腔はもちろんのこと、扁桃や鼻腔にはマウスウォッシュはほとんど届いていません。

これはそれらの器官が個人差によって清掃されにくい状態になっているから、です。
扁桃も肥大化や凹凸が深いと清掃されにくいですし、舌苔も舌の毛乳頭が長いとクリーニングが難しくなります。
鼻も鼻腔に湾曲が生じていると臭いが溜まりやすくなりますし副鼻腔炎(蓄膿症)や慢性鼻炎になりやすくなります。


このように扁桃や舌、鼻等の構造には個人差があります。
そのため、扁桃が肥大化している、凹凸が深い、鼻が湾曲している等の構造上の問題があると、
クリーニングがしにくいため、いくら歯磨きや口腔内ケアをしても口臭が治らない
、ということになります。

ただし、このような構造上の問題によって常に口臭が発生している例はそれ程多い訳ではありません。
本来ならば、扁桃や鼻腔等の清掃が行き届かない部分は唾液やそれに似た分泌物による浄化作用によって清掃が行われています。

正常な人はこのクリーニングがしっかりとされており、簡単な歯磨きやマウスウォッシュで口臭が発生しないのです。
それでは、扁桃や舌、鼻等のスポットに構造上の問題が無いにも関わらず口臭が発生してしまう要因は何なのでしょうか?


炎症によって細菌が常に増殖するメカニズム

扁桃や副鼻腔、上咽頭等、クリーニングが届きにくい部分には歯磨き等の口腔内ケアが効きにくい訳ですが、唾液による口腔内クリーニングが正常に行われれば本来は口臭は発生しないのです。
つまり、口臭が発生してしまうということは唾液によるクリーニングが機能せずに細菌がどんどん繁殖してしまっているのです。
細菌が常に繁殖、増殖してしまう原因は炎症にあります。

炎症の具体的な事例

炎症と一言で言っても様々なものがありますが、口臭と大きく結びつく炎症は慢性的な鼻炎や扁桃炎、上咽頭炎等の炎症になります。
この炎症作用が酷くなると唾液によるクリーニング、浄化が効果的でなくなってしまいます。

口腔内のクリーニングは基本的に唾液によって行われており、唾液が一番重要なマウスウォッシュだ、と言っても過言ではありません。
口臭が無い人は基本的にはこの唾液によるクリーニングが非常に円滑に行われています。
そのため、扁桃や鼻腔等、クリーニングが届きにくい部分にも悪い細菌が必要以上に溜まることがありません。

しかし、一部の人は慢性的な鼻炎や扁桃炎、上咽頭炎等の炎症を患っています。
昨今では花粉症やアレルギーも増加傾向にあり、このような炎症を持っている人が非常に多いのです。

炎症がなぜ酷い口臭を引き起こすのか?

炎症は体の防御反応の一種ですが、この時に体で何が起こっているのかと言うと、細菌やウィルスと戦っているのです。
風邪をひくと鼻水が出て喉が痛くなり咳が出るのはウィルスを出来るだけ体外に排出させるための反応です。

口臭と関係が深いのはウィルスでは無く細菌の方ですが、体の免疫反応はこの細菌を頑張って駆逐しようとして鼻や扁桃、上咽頭等で炎症が起こっているのです。
どの部分で強い炎症が起こっているのかは完全に個人差があるため何とも言えませんが上記の3箇所はかなり炎症が起きやすいスポットです。
そして、この戦いの末に免疫側の白血球や細菌の死骸がたくさん集まると膿汁になります。

膿汁は細菌や白血球の死骸の固まりであり、そこに新たな細菌が集まることで増殖し臭いも増強されていきます。
これが常に口臭が出てしまう大きな要因となっている訳です。

免疫反応で炎症が起こる⇒細菌等の死骸が発生⇒死骸にさらに細菌が集まり口臭になる

以上のような図式になります。

膿汁は主に口腔内のポケットに溜まっていきますので扁桃や舌苔に溜まりやすいのです。
これがどんどん進行していくと膿栓や臭い玉の元になっていきます。

もちろん膿栓、臭い玉があるから必ず炎症が起きているという訳ではありませんが
膿栓、臭い玉がかなり頻繁に出来る、という場合には炎症の問題を一度疑ってみるといいかもしれません。

どんなに頑張って歯磨きやマウスウォッシュをしても、1日中、例えば10分置きに歯磨きをする訳にはいきません。
しかし、膿汁と細菌はあなたが寝ている間、通勤や通学中、ぼーっと外を眺めている間ですら、ひたすら常に増殖します。

つまり、炎症のせいで膿汁と細菌が24時間絶え間なく増殖していて唾液のクリーニングも歯磨きも何もかも追いついていない、という状況と言えます。
これが歯磨きやマウスウォッシュ、フロッシング等、あらゆる口腔内ケアを行っても口臭が治らない大きな理由です。