舌苔とは、舌の表面を覆う白色や黄色、ときには、黒色の付着物で、
見た目がまさに苔が生えたような感じにみえる症状のことを言います。


※舌苔が過剰に付着している状態

これは、舌の上にある「舌乳頭(ぜつにゅうとう)」と呼ばれる突起があるため舌が凸凹状になっており、そこに食べかす、口の中の老廃物、粘膜から出た垢、血液、口の中にいる細菌が生成した物質などが付着した状態です。
この舌苔が過剰に付着してしまうと口臭の原因になってしまいます。


それでは、なぜ舌苔が過剰に付着してしまうことがあるのでしょうか。
過剰に舌苔が付着しているということは、体のどこかに変調をきたしている可能性があると考えることが出来ます。

健康な人はうっすらと均等に舌苔がついていてキレイなピンク色をしており、最初の写真のように過剰な舌苔はありません。


※正常な舌


舌苔はなぜ過剰に付着してしまうのか?

口臭の原因は根本的には2つしか無く、それは細菌の問題(主に口腔内)と息(主に内蔵)の問題であることは以前説明したとおりです。

そして、細菌の問題の集大成とも言えるのが舌苔なのです。
舌苔は基本的には食べかすや細菌の死骸、膿が集まっているものであることが多く、口内の細菌状態を表していると言っても過言ではありません。

舌苔自体が問題なのでは無く、その舌苔を発生させている主原因を突き止めることが重要となります。
舌苔は言ってみれば、口臭のサインと考えてもらえれば良いです。

そして舌苔を過剰に発生させる要因はいくつもありますが、特に問題となるのは、舌の構造、ドライマウスと膿汁です。

舌の構造が舌苔の要因に?

舌の上には舌乳頭という突起物があり、それにより舌は凸凹した構造になっていることはお伝えした通りです。


舌乳頭の長さには個人差があり、仮に舌乳頭が長いと凸凹の高低差も大きくなります。
扁桃の問題と同じことでありますが、この凸凹の高低差が大きければそれだけカスが溜まりやすくなりますので、舌苔が付着しやすいということです。

ドライマウスと舌苔

ドライマウスも過剰な舌苔の原因となります。
ドライマウスは唾液が分泌しにくく、口腔内が乾燥している状態のことですが、この症状によって唾液による洗浄がうまく行われません。

そのため、細菌の分解がうまくいかずに舌苔に滞留して、より増殖してしまう、ということです。

膿汁が舌苔の要因になる


鼻炎や副鼻腔炎、扁桃等の膿、膿汁も舌苔の要因になります。
花粉症や鼻炎持ちの人で後鼻漏がある人は舌苔が付着しやすい傾向があります。

これは膿汁の中で細菌が繁殖しており、それが舌に付着してさらに増殖している、ということです。
この膿汁による舌苔が厄介なところは唾液がしっかり分泌していても舌苔を除去することが出来ないこと、です。

通常は唾液がしっかりと分泌されていれば、食べかすは洗い流されて、細菌も分解されていくため、舌はきれいな状態を保つことが出来ます。

しかし、膿汁が絶えず鼻や喉、扁桃から出てくるとなると、唾液による洗浄、細菌の分解作業が追いつきません。
洗浄作用よりも細菌の繁殖作用が勝ってしまっている状況ということです。

ちなみに、うがい薬やマウスウォッシュ、歯磨き粉が効かないケースも細菌の繁殖を抑えられないからであり、
この要因は膿汁が関わっているケースが非常に多い
です。


舌苔だけでは口臭の程度は判断出来ない

舌苔が口臭の大きな要因になることは間違い無いのですが、
舌苔があっても口臭があまり無い人、舌苔が無くても口臭がある人もいます。

基本的には舌の構造や形にも個人差があります。
舌の色にも個人差がありますし、体調によって舌苔が酷い時、舌苔が無い時もあります。

一番重要なことは自分の舌を常にチェックするようにして、どのような時にどんな舌苔が付いているのかを確認すること、です。

朝起きた時の舌、食後の舌、ストレスを感じた時の舌。
鏡を見たら髪やメイクのチェックと同時に舌をチェックする癖をつけて下さい。

緊張した時や朝起きた時など、時間帯によって多少舌苔が付着する程度でしたらば誰にでも起こることなのであまり気にする必要はありません。
もしも、どんな時でも常に舌苔が過剰に付着している、ということならば、ドライマウスや膿汁の問題を疑いましょう。