自律神経(精神面)から発生する口臭

さて、口臭原因は大きく分けると口腔内の細菌と内臓の問題の2つに分けられることは
お分かり頂けたでしょうか?(細分化すると6つです。)

最後に非常に重要な口臭原因として精神的な問題があります。
精神状態と口臭は非常に密接に関係しており、
これは言い換えると自律神経と口臭の関係とも言えます。

自律神経とは?

自律神経は自分の意思とは無関係に、刺激や情報に自動的に反応して、体の機能をコントロールしている神経のこと、です。
心臓を動かしているのも自律神経の働きによるものです。

あなたは心臓を自分の意思で動かしてないですよね?
「よし、心臓よ動け!ドックン、ドックン」とかやってたら勉強も仕事も出来ないし寝たら死んでしまいます。(苦笑)
なので、そのような困ったことが無いように、我々が快適に生活が出来るように自律神経が面倒なことを自動的にコントロールしてくれているのです。

自律神経は、主に交感神経副交感神経の2つに分かれています。
交感神経は大雑把に言ってしまうと仕事や勉強等、活動している時に優勢になり、
副交感神経は眠っている時や休息している時等、リラックスしている時に優勢になります。

この2つが1日の生活の中でバランスよく働くことで、
私達は快適に生活を営むことが出来ているという訳です。

自律神経の乱れが原因の口臭

自律神経は交感神経と副交感神経のバランスが悪くなると、
つまり自律神経が乱れてしまうと様々な影響が体に起こります。

一例をあげますと、緊張すると手、脇や額等の特定の部位で冷や汗をかく人がいますが、
これは緊張によって自律神経が乱れて起こる現象です。

心臓が勝手にドキドキして鼓動が早くなったりもしますね。
これも自律神経の乱れから来るものです。

他にもお腹が痛くなったり、目眩がしたり、自律神経の乱れによる症状は
人によって様々です。

そして、精神状態の変化が自律神経にも影響してしまい、それが結果的に
口臭を引き起こす原因になるケースがあります。

マインド口臭の恐ろしさ

自律神経の乱れにより発生し得る口臭は様々あります。
緊張すると喉がカラカラになって口が乾いてしまうという場合には
ドライマウスになりやすいですし、ストレスで胃腸を壊せば内蔵の問題によって
口臭が発生しやすくなったりもします。

また、本来は口臭が酷い訳では無いのに自分には口臭があると感じる自臭症や
ある種のノイローゼによって発生している口臭もこの精神面を起因とする口臭と言えます。

このように精神面、自律神経と口臭は非常に密接に関係しているのです。
便宜上、この自律神経の乱れから発生する口臭をマインド口臭と呼ぶことにします。

私が勝手に作った造語です。
この緊張やストレスによる自律神経の乱れを原因とする口臭を抱えている人は非常に多いのですが、
短い言葉で表せる良い表現が現状、医学用語に無い(というか日本語に無い)ため、この名前を使うことにします。

マインド口臭は非常にやっかいな口臭で、口腔内の問題と内臓の問題の両方に関わってきます。
このマインド口臭が酷くなると口腔内の環境が悪くなりますし、胃腸を含める内蔵にも負担がかかるため、内蔵を原因とする口臭にも繋がります。

つまり、口臭の2大要因である口腔内と内臓の両方の口臭を増強する作用がある
と考えてもらうと分かりやすいと思います。

口臭の2大要因、つまり口腔内と内臓のどちらにも問題が無い場合には
マインド口臭は起こりにくい、ということです。

増強させるにも元となる口臭が無いから、です。

逆に言いますと、自律神経が乱れやすく緊張しやすい上に、口腔内や内蔵に問題がある場合に
口臭が非常に強くなりやすい、ということです。

精神面から発生する口臭、マインド口臭を発生させやすい、つまり緊張しやすい、自律神経が乱れやすい場合には精神面からのアプローチも重要になるのです。

次回予告:6大口臭原因の1つ目を紐解く

次回からは、6大口臭原因のそれぞれを細かく解説していきます。自分には関係無いと思っていても実は気づかないだけで関係があった、なんてこともあるので順々に見ていくことをお勧めします!

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