口臭治療に唾液分泌の重要性

口臭がある場合には大抵、口内環境が大変悪くなっています。
もちろん、以前の私もそうでした。

口の中がいつもネバネバして、歯に歯垢が付着している、
といった具合です。

この口内環境は唾液の分泌が不足してしまっている
ケースがとても多いです。

唾液自体はたくさん出ているけど臭いがある、というケースも
無いわけではありませんが、基本は唾液の分泌が制限されていること、
が問題になります。

この唾液をしっかりと出していくことが出来れば、
口臭改善に近付く第1歩になります。

そして、唾液が一番たくさん分泌される時間は
食事をしている時
、です。

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食事中にはたくさんの唾液が出てくると思います。
これは消化を促すために起きる自律神経の正常な働きによるもので、
この食事中の唾液の分泌が口内環境を良くしてくれるのです。

普段、あまり唾液が出ない人でも食事中なら唾液が分泌されるはずです。
ただ、例えばとてもショックな出来事がある時や大きな仕事、受験等の酷いストレスに
さらされた時は食事が喉を通りません。

これは文字通り、唾液の分泌が阻害されている状況です。
極度のプレッシャー、緊張によって自律神経を正常に保つことが出来ず、
本来なら唾液を出さなければいけない時も唾液を出すことが出来ない状態と言えます。

基本的に、ほとんどの人は普段は食事の時だけは唾液がしっかりと分泌されますので、
食事の時間を大事にして下さい。

まず、1番重要なことは食事を良く噛んで食べることです。
早食いは絶対にNGです。

良く噛んで食物と唾液を混ぜてから食べることが大事になります。
目安としては50回くらいは噛むようにした方が良いです。

毎日のことですので、とにかく常に気を付けるようにしましょう。
始めの数日はしっかりと噛んで食べることが出来るのですが、
その内忘れてしまって早食いに戻る、というケースが非常に多いです。

ご本人は気付かれていないのですが、私が食事をしっかりと噛んでますかと
確認すると、忘れていました、というご相談がかなり多かったのです。

普段の習慣を変えることはなかなか難しいですが、
口臭をしっかりと改善していきたい場合には食事を良く噛む、
という習慣を継続して下さい。

また、出来るだけ水分を食後に取らないようにしましょう。
水分を食後に取ってしまうと胃の消化液がうすまってしまって、
食後の消化が上手くいかない可能性があります。

でも、水分を取りながらじゃないと食事が喉を通らない、
という場合もあるかと思います。

その場合には食前に水分をしっかりと取って見て下さい。
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そして、食事に水分を多量に含んだサラダ等を追加しますと
水分を摂取しなくても美味しく食事を頂けると思います。

食事は50回以上、しっかりと噛んで食べる。
水分を食後に大量に取らない。

非常に簡単なことですが、継続させるのは意外と難しいので、
口臭が気になった時には、最近しっかりと噛んで食事しているかな、
と思いだしてみて下さいね。

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