口臭の原因となり得るピロリ菌という菌を知っていますか??
何だかカワイイ名前ですが、とても恐ろしい菌でこちらが口臭の
原因になっている可能性があるのです。
ケースとしては非常に稀なため、口臭原因には含めていませんが、
もしも胃の調子が悪い、胃炎になりやすい、という場合には少し
気を付けた方が良いかもしれません。
なぜなら、胃炎等の胃の問題を抱えている患者は、一般的に
ピロリ菌に感染している可能性が非常に高いというデータがあるためです。
胃炎がある→ピロリ菌がある→口臭原因の可能性
という図式です。
正式名称はヘリコバクター・ピロリといいます。
胃の中に生息している菌です。
全員の胃に生息している訳ではないのですが、
日本人の場合は約半数近くもこのピロリ菌に感染している、
と言われています。
基本的に胃の中は胃液で満たされていてとても強い酸に覆われています。
そのため、菌が生息出来ないと研究者の間でも考えられていたのですが、このピロリ菌は
特殊な酵素によって胃酸を独自に中和することで胃の中でも生息できるようになっています。
このピロリ菌は口臭の原因になるだけでなく、
胃がん、慢性的な胃炎や十二指腸潰瘍、胃潰瘍等の胃の病気の主な原因になります。
もちろん胃炎になりやすい体質だからこのピロリ菌が生息しているとは限りませんが、
胃腸が弱い私の友人も感染していて除去したくらいですから、胃炎になりやすく口臭が気になる場合には気にした方が良いかもしれません。
このピロリ菌の除去は抗生物質を主とした複数の薬の服用によって行われます。
だいたい期間が1週間です。
1回目に全てのピロリ菌を除菌出来ずにが失敗した場合は、
2回目に耐性のついていない別の薬を使って再度除去を試みます。
これも失敗した場合には、除菌を諦めることが多いようです。
一応、3回目のチャレンジもあるようなのですが、耐性菌が多くなってしまう等、
弊害もあるのであまり勧めてこない病院もあるようです。
しっかりと除去できる確立は概ね、70%~80%程度と言われています。
このピロリ菌の除去によって口臭が改善したという報告もいくつか受けているので
胃腸が弱い、胃炎によくかかる等、口臭とあわせて胃にも何か問題をかかえている場合にはピロリ菌を少し疑った方が良いかもしれません。
除菌に使う薬は少し強めの薬のため、抗生物質が苦手な人は下痢になったり等、
何かしらの副作用が出る可能性もありますのでその辺りは病院でお医者様に確認した
方が良いですよ。
また、ピロリ菌を除去しても全く口臭は改善しなかった、という報告も結構あるので
過度な期待はしない方が後でガッカリしなくて済むような気がします。
ただ、口臭は良くならなかったけど
胃腸の調子は良くなった!胃炎にかからなくなったという報告は多いので、
そちらの方が期待出来るのかもしれません。