前回はマスティックガムがピロリ菌を抑制すること、
また、独特のヒノキの香りが口臭改善効果があり
ギリシャでは古くから愛用されていたことを紹介しました。
今回はそのマスティックガムの実際の使用感想になります。
まず、マスティックガムには主にカプセルタイプとガムタイプの
2種類あります。
カプセルタイプは樹液をカプセルに閉じ込めたもので、
口径投与、つまりサプリメントのように飲み込むタイプになります。
もう1つはマスティックの樹液をガムにしたタイプで
文字通り噛むタイプのものです。
口径のサプリメントタイプと噛むガムタイプの2種類に分かれている、
ということです。
マスティックガムの感想
両方、試してみましたが、まずカプセルタイプは
若干ですが唾液の質があがって口臭に効果があると思います。
ただ、私では無い使用者の方より口の中が熱くなるというか何か違和感が出てしまい
飲み続けることが出来なかった、という意見もありました。
マスティックガムの摂取量にもよるのかもしれませんが
私は特にそのような問題はありませんでした。
これは通常サプリメントでは見られない特徴ですし、
たまたまその方に合わなかっただけかもしれませんが、
そのような副作用が出る可能性がある、ということで注意喚起したいと思います。
恐らくですがカプセルタイプですとマスティック樹液を大量に摂取可能なため、
それによって体に何か一時的な変化が起きたと予想されます。
サプリメントタイプは一定の口臭予防、口臭治療効果がある、
という報告も頂いております。
私も1ビンだけ飲みましたが、息がキレイになる感じはありました。
ただ、例のごとく始めは効いたけどすぐに効かなくなったという意見も
ありましたので個人差が大きいサプリメントだと思います。
ガムタイプの口臭予防効果は正直、あまり感じられなかったと言わざるを得ません。
このマスティックガムは味が基本的にあまり無いのでマスキング効果は大変少ないです。
若干の独特なヒノキ??のような味が始めに広がりますがすぐに無くなります。
古代には甘味料や香味料があまり無かったのでこのマスティックガムのほのかな香りが
貴重だったかもしれませんが、現代では例えばキシリトールやフリスクのようなミントの方が
口臭を誤魔化す力は強いです。
ただ、このマスティックガムは大変固いガムで、いつまでも噛んでいられるという特徴があります。
一般のガムですと噛んでいる内に小さくなっていったり、チョコレートと一緒に食べると溶けてしまったりしますが、
マスティックガムではこのようなことはありません。
ずっと噛んでいることが出来るため、本田式ブレスコントロールのように
舌の上で転がすガムとして最適かと思います。
ただし、価格は大変高いです。
こちらのELMAのマスティックガムは日本で買うと
10粒で300円程度なので、試してみたい方はまず
10粒1ケースだけ買うと良いと思います。
ただ、ピロリ菌抑制を期待出来るだけのマスティックガムエキスを
摂取するには1日あたりに5粒くらいガムを噛む必要があるので、
ピロリ菌抑制等の効果まで期待する場合にはサプリメントタイプの方が
割安にはなります。
口臭予防ガムとしては大変優れたものですので、
唾液分泌用のガムとしては良いと思います。
ただ、直接的なマスキング効果が薄いこと、ピロリ菌を完全に除去する効果は期待できないこと、
価格が高いこと等も考慮すると口臭予防に取り入れるには少し敷居が高いように思います。