ナタマメ(鉈豆)は古くから漢方薬として使われてきており、近年でも膿を出す、健康茶として注目されています。
なた豆というくらいなので豆粒ていどかと思うかもしれませんが、ナタマメは非常に大きい豆です。
どうですか?非常に大きいですよね。
童話のジャックと豆の木のモデルとなったのがナタマメだと言われています。
これだけ大きな豆なら納得ですね。
なた豆にはウレアーゼを多く含んでいることから、腎臓にも良いとされており、腎臓病の方がなたまめ茶を愛飲していることも多いようです。
当サイトは口臭改善を目的としているサイト、ブログですので、なたまめ茶の蓄膿症や口臭改善効果のみを検証したいと思います。
なたまめ茶は蓄膿症や膿栓を原因とする口臭に効果がある?
なた豆茶が慢性副鼻腔炎、いわゆる蓄膿症に効果があるといわれる有名な民間療法の1つです。
蓄膿症治療の民間療法の中ではドクダミと同じくらい有名なのではないでしょうか?ドクダミと刀豆茶(なた豆茶)で民間療法のトップ2ではないでしょうか?
蓄膿症(副鼻腔炎)は口臭と大きな関係がある
副鼻腔炎(ふくびくうえん)は蓄膿症(ちくのうしょう)とも呼ばれ、顔や頭の骨の中に形成された副鼻腔と呼ばれる空洞に生じる炎症です。
副鼻腔は、副鼻腔換気排泄路と呼ばれる狭い交通路を介して鼻腔と連結しており、正常な副鼻腔は空気で充たされています。しかし換気排泄路がうまく機能せず副鼻腔に空気が入りにくくなると、副鼻腔内に炎症をきたします。
酷い口臭がある場合、副鼻腔炎、いわゆる蓄膿症にかかっている可能性があります。
なぜなら、蓄膿症は口臭の大きな原因となっているからです。その理由を簡単に説明します。
副鼻腔の構造
まず、副鼻腔は大きな空洞になっており、鼻腔と繋がっています。上記の画像を見てもらうと分かりますが、副鼻腔は4つの種類に分かれています。
前頭洞(ぜんとうどう)・篩骨洞(しこつどう)・蝶形骨洞(ちょうけいこつどう)・上顎洞(じょうがくどう)
以上の4つです。これが左右対称にあるので全部で8つの副鼻腔があります。
副鼻腔と鼻腔は本来繋がっている
この副鼻腔と鼻腔を繋ぐ気道は繋がって入るものの非常に狭くなっています。この部分が慢性的な炎症に陥ると気道が極端に狭くなってしまう、もしくは塞がってしまうため、副鼻腔の換気、膿の排出が上手く行かなくなります。
上記の画像を見ても副鼻腔と鼻腔の繋がり部位はかなり細くて狭いのが分かります。この部分が炎症で塞がってしまうと、どんどん副鼻腔に膿が溜まっていくことになり、この状態が慢性副鼻腔炎(蓄膿症)と呼ばれる状態です。
副鼻腔と鼻腔がしっかりと通気していて膿が適時流れていれば口臭要因にはなりません。
しかし、この通気が行われていない場合には膿が副鼻腔にたまり、その膿にどんどん細菌が繁殖していきます。
この細菌が悪臭の元となり、そのまま口臭へと繋がっていきます。
この副鼻腔に溜まった膿をいかに排出するかが蓄膿症(慢性副鼻腔炎)を起因とする口臭を治療するための鍵になるということです。
なたまめ茶で副鼻腔の膿を排出することが出来れば、口臭改善、口臭予防の手助けになるということです。
なた豆茶で膿栓も取れる?
膿栓とは、扁桃のボコボコした部分にできる化膿物の小さな塊のことです。白や黄色い色をしており見た目はチーズのよう。潰すと非常に臭いことから俗称で「臭い玉(くさいだま、においだま)」 と呼ばれています。
それでは、なぜ膿栓ができるのでしょうか?人間の体内には、鼻や口から気管を通じ肺に向かって常に病原体やウイルスが入ってきます。リンパ球の集合体である喉の奥の扁桃が、口や鼻から侵入した細菌・ウイルスと戦う役割を果たしているのです。扁桃には細菌を効率よく死滅させるためにボコボコしている部分があります。 ここに侵入してきた細菌やウイルスと戦った扁桃組織の炎症産物や、食物のカスが白くなって溜まります。これが膿栓の正体です。
なたまめ茶で期待出来る効能は膿の排出です。膿栓自体は食べかすや細菌やウイルスと戦った扁桃組織の炎症産物です。この炎症産物は始めは膿汁として発生します。
いきなり、固形の固まりとして膿栓が出来るわけではありません。そのため、なたまめ茶で膿栓が取れる訳ではありませんが、膿を排出する効果があるならば結果的に扁桃に膿汁がたまりにくくなり、膿栓自体が作られなくなると考えられます。
なた豆茶にどれだけ膿を排出する効果があるかがポイントでしょう。
・なた豆茶は絶対に国産をお勧め
なた豆茶は主に日本国産と中国産の2つあります。
価格は国産は中国産の2倍~3倍の値段になります。
それぞれのお茶を購入して実際に煮出して味とその効果をチェックしました。
結論から言うと、私は国産のなたまめ茶をお勧めします。
・中国産のなたまめ茶
今回は非常に安価であったフルーティアという通販サイトにて中国産のなたまめ茶を入手致しました。
このような袋にまとめて入っています。
煮出し方も書いてありますね。
早速煮出してみましょう。
2リットルの鍋なので、6つのなたまめ茶を投入してみました。
何というか、お茶がとても濁っています。
(コンロ周りが汚れているのは見過ごしてやって下さい。)
コップに入れて飲んでみました。
うーん。
正直に言っていいですか?
めちゃくちゃ不味いです。
何ていうのか、お湯に豆が入っている?感じでしょうか。
風味もほとんど無いですね。
不味くても蓄膿(副鼻腔炎)や口臭に効果があれば問題ないか・・・
いや、正直これは続けられないくらい不味いです。
なので、こちらのお茶は会員さんにも勧められませんでした。
(会員さんに飲んでもらう必要があるのは蓄膿(副鼻腔炎)による口臭で今現在悩んでいる人に効果をチェックしてもらう必要があるから、です。)
正直に不味い、国産とは全然違うという旨のレビューをフルーティアさんのサイトに投稿したのですが、完全に無視されています。(苦笑)
なので、レビューは絶賛しているものだけが掲載されているようです。
【リピートです!!】とか【飲みやすくて何にでも合う】と言っている人がいますが、マジか!!マジなのか!!と問い詰めたい気持ちすらあります。
まあ、まだ国産のなたまめ茶を紹介していないのですが、そもそも、私は今まで何度も国産のなたまめ茶を飲んだことがあるので、このなたまめ茶はおかしいとすぐに思ったわけです。
ちなみにフルーティアさん以外でも中国産のなたまめ茶はいくつか購入しましたが、品質にバラツキがあるものの、濁っていて「これ、本当にお茶なの?」と思ってしまうものばかりでした。
焙煎が雑なのか何なのか分かりませんが、中国産のなたまめ茶には注意した方がいいと個人的には思いました。
それでは早速、国産のなたまめ茶を煮出してみましょう。
・国産のなたまめ茶
国産のなたまめ茶は正直、作っているメーカーさんが非常に多いです。
当方では自然健康社のなたまめ茶、恵み茶屋のなた豆茶、なったんのなたまめっ茶等、色々なナタマメ茶を購入して飲んでいます。
正直に言いまして、どれも品質は高いです。
中国産とは比べ物になりません。
今回は自然健康社のなたまめ茶を煮出してみます。
5袋づつ小分けにされていて使いやすいです。
1パック7グラムとかなり入っているので(普通は3グラム)、お得です。
国産のなたまめ茶の中ではかなり安価で品質も良いメーカーです。
早速煮出してみましょう。
見た目がちゃんとしたお茶です!
透き通っていて、しっかりと濃い色がついている。うん、これがなたまめ茶です。笑
早速飲んでみました。
風味があって普通に美味しいです。味としては麦茶よりも癖がなくて飲みやすいですね。
豆を煮出しているので人によってはあまり好きでは無いという人もいるかもしれませんが、私の周りでは概ね好評でした。
(10人中9人は美味しいと言うくらいの割合です。)
国産のなたまめ茶で中国産のような粗悪品は1つも無かったです。
正直、国産ならばどのお茶も美味しいので価格や自分の好みで選べば良いと思います。
ということで、蓄膿(副鼻腔炎)で悩んでいる会員さんに国産の赤ナタマメ茶と白なたまめ茶を飲んでもらいました。
なたまめ茶は蓄膿(慢性副鼻腔炎)の口臭に効果があるのか?
結果から言うと、正直、微妙という結果になりました。
以下、感想です。数人分をまとめています。
なたまめ茶の蓄膿からくる口臭への効果まとめ
なたまめ茶が蓄膿症(慢性副鼻腔炎)及び口臭に大きく効果がある、と感じた人は残念ながら皆無でした。
慢性的な蓄膿症(副鼻腔炎)は非常に頑固であり難治性なこともあり、膿を排出すると言われているなたまめ茶でも効果は限定的なようです。
著しい効果があれば医療に取り入れられているはずなので当然かもしれませんが。
しかし、なたまめ茶が全く効果が無いのか、というとそんなことは無くて、多少の膿排出は期待出来るため一定の効果は見込めると判断しました。
利尿作用がある、尿タンパクが少し減ったという方もいるので腎臓の健康維持も期待出来るかもしれません。
嗜好品、飲料用のお茶の一選択としては、とてもお勧め出来ます。
ただ、このなたまめ茶だけで口臭を何とか出来るかと言われると、そこまでの効果は見込めないと判断されます。
美味しく飲める健康茶として取り入れて口臭改善に過度な期待はしない、というのが良いと思います。