扁桃、扁桃腺と膿、慢性扁桃炎症の関係

前回は急性扁桃炎と慢性扁桃炎、そしてその扁桃炎と
くさい玉、口臭との関係について解説致しました。

今回は扁桃と膿、慢性扁桃炎の関係について、です。
扁桃が腫れたり高熱を出したりはしないから
自分には関係ない、と思われている人もいるでしょう。

しかし、隠れたところで扁桃が炎症しているかもしれません。
今回は隠れ扁桃炎症について解説致します。

実は口臭と密接に関係するのはこの隠れ扁桃炎症なのです、
なぜ、扁桃炎ではなく扁桃炎症なのかというと、
扁桃炎とは恐らく定義されないためです。

高熱が出る訳でもない、喉も痛くない、
たまに何となく喉に違和感があるだけ。
細菌検査をしても何の異常もなし。

こうなると医者では全く異常なしの健康です、
と言わざるを得ません。

しかし、高熱も出ない、喉も痛くない、だけど何となく喉に違和感がある、
常に膿が喉に付着している、ということは無いでしょうか?

これが隠れ扁桃炎症なのです。

自覚症状が無い扁桃炎

この扁桃炎症の特徴は、自覚症状がほとんど出ない、
というところです。

そのため、普通に生活していても気付きませんし、
医者でも扁桃炎とは診断されないでしょう。

普通の扁桃炎ですと、頻繁に高熱が出たり扁桃が腫れたりするので
自分でも気付くことが出来ますが、隠れ扁桃炎ですと症状がないため
気づきません。

ただ、これが原因で口臭が発生する可能性はあります
この隠れ扁桃炎症は常に扁桃にわずかな炎症が起きているため
扁桃に膿が溜まっていき細菌が繁殖しやすいため、です。

わずかな炎症というのがポイントです。
わずかなため自覚症状もないですし、仮に医者にかかっても
異常なし、問題なしとなる訳です。そして、口臭だけが残る、と。

しかし、そのわずかな炎症によって膿が発生して
その膿が常に喉にこびり付いていて気持ち悪い、
というような症状が出ることもあります。

上咽頭炎(鼻咽腔炎)と非常に似ていますね。

上咽頭炎は喉と鼻をつなぐあたりの部位の隠れ炎症ですが、
その扁桃バージョンだと思ってもらえれば良いです。

  • 食べ物の臭いが食後も残る
  • 常に喉から嫌な臭いがする、苦い味が喉から流れてくる
  • ニンニク、アルコールの臭いがいつまでも残っている

このような症状があります。
(上咽頭炎や慢性鼻炎等の鼻や喉からくる膿がきている
ケースも当然ながらあります。)

この扁桃炎症によって膿が出る
またそれが乾燥して固まればくさい玉、膿栓の元になる
ということです。

強い口臭で悩んでいるケースでは、
この扁桃炎症を起こしているケースもあるので、
心当たりがある場合には自分は扁桃に問題があるかもしれない、
と今一度、考えてみて下さい。

膿栓の取り方についてまとめた必読記事は以下。

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